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SMWS試飲会 テイスティングノート

   2004.4.4 BAR BARNSにて

山崎白秋   

 

 今回の試飲会、これ以外にも5本以上試飲しており、マラソンテイスティングの感がある。通常よりライトに感じてしまうのを差し引いてテイスティングノートを読んで頂ければ幸いである。



出品ボトル一覧

 

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code
age
alc
distillery
comment (惹樽)
14y
58.9%
New ホグスヘッド、オイリーでやっぱり石鹸。
10y
65.5%
New リフィルシェリー、度数の高さにびっくり。
11y
52.0%
New ポートフィニッシュ、干しぶどうを思わせる味。
8.30
11y
58.1%
タムデュ
飲んでいません。
6y
60.0%
New ゴーダ新樽、ブナハーブンとは思えぬ濃い味。
12.7
17y
62.3%
スペイサイドらしい華やかさ。
13.30
12y
59.9%
03年4月04年3月のモルト会に登場。
28.4
10y
56.2%
タリバーディン
飲んでいません。
30.22
12y
61.0%
グレンロセス
飲んでいません。
39.42
12y
58.2%
シェリー樽、記念イベントにも出ました。
41.20
11y
61.1%
ダルユーイン
飲んでいません。
18y
57.0%
レモンの香りと熟成香。
46.12
12y
57.0%
グレンロッシー
飲んでいません。
50.9
12y
56.9%
ブラッドノック
飲んでいません。
11y
56.2%
New ホグスヘッド、若くてちょっと泥臭い。
52.13
11y
62.0%
プルトニー
甘くてぴりぴりする、いかにもプルトニー。
19y
58.2%
New ホグスヘッド、セメダインとフルーツ、甘くてビター。
26y
54.8%
New ホグスヘッド、煙と刺激の奥に甘さ。美味しい。
14y
59.3%
New 上品にまとまったシェリー樽熟成もの。
11y
57.7%
New ホグスヘッド、梅酒のような面白い味。
119.7
10y
58.1%
バーボン樽、オークの香り。
7y
59.4%
New ゴーダ樽、やはり若く焼酎を思わせる。
8y
58.5%
New ホグスヘッド、若くてモルティー。
5y
58.8%
New シェリー樽。なぜか熟成感がある。

 

 ★★★ [NO.1] 3.88  ボウモア  14年   58.9%  ★★★

【香】もちろんトップノートはピーティー、熟成からくるキャラメル香が心地よい。ボウモアを特徴付けるフローラルな石鹸香は思ったより強くはない。

【味】味のほうは迷うことなきボウモアそのもの。SMWSの14年ものにしては、ボディがややライト、おとなしいあじわいである。



 
★★★ [NO.
2]  ハイランドパーク  10年  65.5%  ★★★

【香】つんととがってシャープな印象。軽いピート香が非常に心地よい。ただし若さも感じ、もうすこし深みがほしいところか。

【味】アルコール感は強い、シャープでドライ。かすかにボウモアのフローラルな石鹸を感ずる



 ★★★
 [NO.3]  
10.56   ブナハーブン    6年  60.0%  ★★★

【香】甘いキャラメルの香り、ウッディーで重たい印象。若い割りには熟成を感じる。

【味】しけった布の印象、やや若さを感じる。フィニッシュに口に残るブナハーブン特有の味がある



 ★★★ [NO.]  5.14  オーヘントッシャン  11年  52.0%  ★★★

【香】紙くさいかおり、麦芽風味、若さも感じる。しめったかび臭さ。 かすかに酸味をかんじさせる香り。

【味】酸味と香りで感じた紙くさい味、その後焦げた印象がでてくる。軽くピートを感じる。

 ★★★ [NO.]   44.24  クレイゲラヒー  18年   57.0%    ★★★

【香】きわめてさわやか。フルーティー、ももの香り。軽くエステリーなところが心地よい。典型的なスペイサイドモルトの印象。

【味】ややライト、香りからするとフレッシュな感じを期待するが、爽やかさはややものたりない。さらに軽くピートを感じ、香りと味にアンバランスを感じる。


 ★★★
 [NO.]  50.13  ブラッドノック  11年   56.2%   ★★★

【香】香りの立ちが遅い、その後しけた紙を感ずるようになる。しめった印象。

【味】醤油の印象、しかし味はかなり甘い。しめった砂糖水を感じる。

 

 ★★★ [NO.]  52.16  プルトニー  19年   58.2%   ★★★

【香】トップノートはフルーティーである、さわやかで華やかな印象。ただ、あまり複雑ではない。

【味】醤油の印象、しかし味はかなり甘い。しめった砂糖水を感じる。


 ★★★ [NO.]  61.15   ブローラ   26年   54.8%   ★★★

【香】フルーティーかつ、華やかな酸味、軽いピートと三拍子そろったところが、ブローラの個性であろうか。いい香りに包まれて幸せな気分となる。しだいに熟成香に満たされることに。

【味】味のほうも、ブローラの個性をうらぎらない三拍子である。やや甘味もある。26年の熟成にはいまひとつといえなくもないが、押しだし強さのきらうモルト好きには最適といえよう。どちらにしても、うまいモルトである。


 ★★★ [NO.]  73.11  オルトモアー   14年   59.3%   ★★★

【香】こげたゴム、ファーストフィルのシェリー樽の個性、ただしくどいほどではない。湿った感じもあり、甘いバニラの個性もみえる。

【味】やはりシェリーの影響はおおきい、こげた印象が強い。ただ、オフィシャルのマッカランほどシェリーはつよくなく、押し出しの強さはやや控えめである。シェリー樽好きにはお勧めの一本である。



 ★★★ [NO.10]  82.15  グレンカダム   11年   57.7%   ★★★

【香】たいへんさわやかな、梅酢の香りである。甘い香りに酸味がバランスしている。アルコールを感じさせず、やさしいモルトである。さらにエステリーな香りが熟成感をプラスしている。

【味】フルーティーではあるが、香りで受けた印象よりアルコールを感じる。もうすこしの熟成があれば秀逸なモルトとなる。

 

 ★★★ [NO.11]  121.1 アイル・オブ・アラン  7年   59.4%   ★★★

【香】キャラメル系の熟成香、まったりとしてやや重い。軽いシェリー樽の個性。

【味】シャープな酸味。つんととがった香り。シェリー由来の味。

 

 ★★★ [NO.12]  121.4 アイル・オブ・アラン  8年   58.5%   ★★★

【香】若いバーボン樽の個性。ツンととがった香り。ヌカ系の漬物の香り。

【味】シャープでぴりぴり。アルコールを強く感じる。もうすこし熟成がほしい。


 ★★★ [NO.13]  121.6 アイル・オブ・アラン  5年   58.8%   ★★★

【香】さわやかな香水の個性。華やかで色鮮やか。バニラの香り。上質のブレンデッドウイスキーのキーモルトに使いたいと感じた。

【味】シャープでぴりぴり。味のほうはさすがに若さがでてきている。