<オールドボトル その2> 2003年12月11日(木)惹樽

昨夜(12/10)Stand Bar へ行って、前に山崎白秋さんがレポートしてくれたオールドボトルのテイスティングに私も挑戦してきました。

山崎白秋さんと同様に、オーバン、グレンモーレンジ、グレン リベットのそれぞれ新旧ボトル計6本をブラインドテイスティングしました。

私の場合、オーバンがどれかも分からず銘柄については全滅してしまいました。なぜかというとオーバンの旧ボトルにピート香が感じられず華やかな香りを感じ、これをモーレンジと勘違いしてしまったためです。オーバンの新ボトルにはややかびくさいようなピート香が感じられたのですが、旧ボトルの印象が強かったためオーバンと特定できませんでした。味にはどちらも潮っぽさを感じたので、もしかしたらとは思ったのですが。

ということで、オーバンについては旧ボトルの方が美味しく感じましたが、これは開栓後の時間が経過してよくなったという例なのかもしれません。4年経過しても味が落ちていないという言い方もできます。

リベットについては、旧ボトルにほこりっぽい香り(ピート香?)を感じ、これをオーバン(旧)と思ってしまいました。しかしこの香りはフルーティーに変わっていったので、後でリベットと言われても意外には思いませんでした。こちらは新ボトルの方が軽いエステル香と抑えた甘さが感じられたぶん印象が良かったです。

モーレンジについては新旧の差はほとんど感じられず、旧ボトルの方がややフルーツ系の酸の香りが強く感じられた程度です。

銘柄ははずしたものの、オーバンの旧ボトルが一番美味しく感じられたので、(かつての?)オーバンファンとしてはちょっとほっとしました。

この後、新しく入った2本、ブラッカダーのボウモア10年とアードベッグのウーガダイル(マスターが掲示板を見て買ってくれたそうです)を飲みましたが、カスク慣れしてしまった私にはこちらの方がやはり美味しく感じられました。まあ個性の強いアイラなので比較するのに無理はありますが。

カスクばかりを飲んできたために感覚が変わってしまっている(鈍感になっている?)ことは否定できませんが、オフィシャルボトルの差は本当に微妙で、もう少し蒸留所の個性を出して欲しいとは思います。でも、そろそろ'80年代後半のウイスキー低迷期後に蒸留された原酒が使われだしてきているので、期待していいのではないでしょうか。