<ヴァッテドモルト> Yahoo!掲示板シングルモルトラヴァーズより (04.4.24up)

▼タイトル/ ヴァッテドモルト 投稿者/ maltryo 投稿日/ 2004/ 4/11 13:44 メッセージ: 6076 / 6108

海外のサイトを見ていますと、ブルーハンガー25年についての説明がありました。

Limited release of old Berry Brothers pure malt vated brand, this time 25 years old and all from Speyside.

つまり、ブレンデッドではなくてヴァッテドウイスキーということらしいです。 ブレンデッドとして認識していたわたしには、ちょっとびっくりしました。

これが引き金でありませんが、最近のヴァッテドモルトについていろいろ考えるようになりました。

わたしなりの意見もありますが、よろしければみなさまのお考えを書いていただきたいとおもいます。


▼タイトル/ プロデュース 投稿者/ maltryo 投稿日/ 2004/ 4/11 14:23 メッセージ: 6077 / 6108

ということで、まずわたしの考えから書かさせていただきます。

現在は「ナチュラル」「本物」というのが人々に求められているということは以前書きましたが、その影響がシングルモルトの世界においても、アンチル・カスクストレングスといった製品が多く出されているといった実情から考えて、大きな流れであるとは言えると思います。

その一方で、これはわたしの願望でもあるのですが、自分好みの味わいのウイスキーがほしいという流れもあるような気がします。

それを実現したのがたとえば、コンパスボックスの製品であるとおもいます。

自分好みの味わいを実現するには、やはりいろいろなタイプのモルトを混ぜる方法もひとつだとおもいます。ひとつの樽のものでそれが実現できれば最高ですが・・・って、ミッシェル・クーブレイ氏はいろいろと試みられていらっしゃいますよね。

趣味における最高の喜びは、自分の手で創りだすことである、と聞いたことがあります。

わたし個人的な考えでは、これからのウイスキーの流れは、出来たものを味わうというところから、自分好みの味わいを見つける、そしてさらに進んで自分(たち)で創るというところへ進んでいくのではないかと感じています。

 


▼タイトル/ > ヴァッテドモルト 投稿者/ ophiuchi 投稿日/ 2004/ 3/25 4:34 メッセージ: 6078 / 6108

新しくリリースされるヴァッテドモルトが増え、内容的にも気になるものが多かったので、私のHPの掲示板でも話題にしました。

ヴァッテドモルトをほとんど飲んだことがないので私の推測になりますが、従来のヴァッテドのコンセプトはおそらくオフィシャルのスタンダードなシングルモルトの延長上にある、すなわちコストパフォーマンスを重視し、広く受け入れられやすい味わいを狙ったものが多かったのではないでしょうか?

しかし最近のヴァッテドモルトには明らかにこれまでとは違う方向性を感じます。つまりここ数年でシングルカスクのモルトが消費者のニーズを捉えて急速に増えた流れを受け、本物志向のユーザーをターゲットにした新しいマーケットを開拓をしようという狙いが感じられるのです。もちろんモルトの楽しみを広げてくれるこうした流れは大歓迎ですが、私としては以下のようなことを期待しています。

ヴァッティングによって、単純になりやすいシングルカスクの味わいを補い合うように組み合わせることで、より複雑で洗練されたモルトを生み出そうというのがひとつの方向だろうと思います。おそらくブレンデッドウイスキーで豊富な経験を積んだブレンダーがヴァッテドに挑戦すれば相当にレベルの高いものができるであろうと思います。

そしてこれは難しいことかもしれませんが、意外なモルトを組み合わせることでシングルモルトにはなかった新たな世界が生まれる可能性を大いに期待しています。天才的なひらめき、想像力と自由な精神を持ち合わせた人が未知の「出逢い」を演出し我々を驚嘆させてくれる、そんな想像をするだけで楽しくなってきます。


▼タイトル/ 視点 投稿者/ maltryo 投稿日/2004/ 4/12 10:10 メッセージ: 6079 / 6108

ophiuchiさん、レスありがとうございます。

ご紹介いただいた内容は、ここでも(メッセージ6020)書かれていらっしゃいますね。(笑)

わたしなりにophiuchiさんのお考えを要約させていただきますと、成熟したモルト愛好家に向けてという、新たなマーケット用に造られたということでよろしいでしょうか。

わたしの場合、メッセージ6077で書いたことは、ボトラーズの場合という視点で書いております。オフィシャルの場合はまた別の見方をしております。 それについては、また書かさせていただきたいとおもいます。


▼タイトル/ > 視点 投稿者/ ophiuchi 投稿日/2004/ 4/12 11:33 メッセージ: 6080 / 6108

>ご紹介いただいた内容は、ここでも(メッセージ6020)書かれていらっしゃいますね。(笑)

そうでしたね。忘れていました(笑)"シングル"モルトラヴァーズなので、ヴァッテドの話はトピずれになるかなと思い、その後の話は自分の掲示板でするようにしたので...

>新たなマーケット用に造られた

ボトラーズが中心となって新たなマーケットを作り出そうとしているのだと思います。ディアジオのような会社ならオフィシャルで出すことも可能ですが、やはりボトラーズがその独自性を示す目的でヴァッテドモルトを出すというのが現在の流れでしょうか?

先回のメッセージを書いた後、ひとつ思いついたのですが、モルトをヴァッティングしたあと別の樽で後熟(マリッジ)するというのが現れそうな気がします。ヴァッテドとフィニッシュを組み合わせたら、いろいろ面白いモルトが出来そうだと思いませんか?


▼タイトル/ コントロール 投稿者/ maltryo 投稿日/2004/ 4/13 13:57 メッセージ: 6081 / 6108

今回はオフィシャルとしてのヴァッテドモルトについて書かせていただきます。

ラガヴーリン16年が在庫薄で手にはいりにくく、その原因が原酒の不足によるところだという話はみなさんご承知のとおりです。

またカーデュの表記問題においても、表記を変更せざるを得なかった背景には、供給できるモルトが底をついてきたためである、という情報があるのもご存知だとおもいます。

両者に共通しているのは、原酒不足ということです。

あくまでも素人考えであるということが前提ですが、わたしはこの原酒不足がゆえに既存のラインナップを維持することがむつかしくなり、その対策として違う蒸留所のモルトをヴァッティングして、新しい製品を創りだそうとしているのではないか、と考えています。

80年代はウイスキー不況ということで、生産調整をおこなったのではないかという話をある方から聞きました。その方のご意見を基に上のような考え方にいたりました。

ですから、80年代とは明らかに異なった状況であるといっていい現在、原酒の供給面での問題が解決されたときに、はたしてヴァッテドモルトを創る必要があるのか、と考えてしまいます。

オフィシャル側にはブレンデッドというものが存在するわけですから。(ボトラーズにもありますが)


▼タイトル/ バランス 投稿者/ maltryo 投稿日/2004/ 4/15 15:42 メッセージ: 6083 / 6108

ヴァッテドモルトで思い出しましたが、わたしのよく行くBarでも自分のところにあるシングルモルトやグレーンウイスキーを混ぜて、オリジナルブレンド・ヴァッテドをつくります。

今までに数種類つくったでしょうか、出来の良いものは大きなボトルに詰めて、パソコンでラベルをつくり瓶に貼って店に置いてあり、客の要望があれば飲めるようにしています。

最新作はスペイサイドのモルトばかりを混ぜて、ボジョレ・ヌーボーの樽にて寝かせたもの。

3ヶ月ほど樽で寝かせたらしいですが、ウイスキーはうまく混ざっていたようでなかなかの味だとはおもいましたが、いかんせん樽香が強く、ウッディーさが強調されすぎていました。

やはり素人(ウイスキーを造るという意味で)にはバランスのとれたウイスキーを造るというのはむつかしいようですね。(笑)