<プロデュースする楽しみ> コニサーズクラブ BBS 2004年05月17日(月)21時57分 惹樽 (2004.6.12up)

毎月のモルト会(コニサーズクラブ)のテーマ選びに私が関わるようになったのは確か2002年の秋ごろからでした。Stand Bar のマスターに相談を持ちかけられ、持っていたスプリングバンクを持ち込んだのが最初でしょうか。

最初の頃は今月のテーマはこれというように決め打ちでしたので、何が出てくるかが分からないままブラインドでテイスティングするという楽しみはなくなってしまいましたが、最近は半年分ぐらいのストックがあるので、私も出てくるまでテーマが分からない状態で参加しています。特に2004年3月シェリー樽熟成で有名な蒸留所のオーク樽ものというテーマの時には、揃えたばかりのテーマで意表をつかれたこともあり、途中まで翌月に出てきたロイヤル・ブラックラと完全に勘違いしてしまいました。

まあ、それでも大体は2杯目ぐらいにはテーマが分かってしまうので、そういう意味での楽しみは損なわれましたが、そのかわりにメンバーをどうやって驚かそうかとか騙そうかと考え楽しんでいます。その意味では上記2004年3月のテーマは(自分自身が騙されるほどの)傑作だった思います。他ではオーク樽熟成のマッカラン2003年8月)も受けましたし、ピーティーなスペイサイドモルト2003年2月)も良かった。

またロングモーン2003年3月)やロイヤル・ブラックラ2004年4月)のように、よくぞ5本揃えたというテーマも受けがいいようです。確かに完全にブラインドでテイスティングするのは面白いけど、テーマが分かった上で「ああ、あの人がこんなコメントをするんだ」なんて思うことも楽しく、ちょっとしたプロデューサー気分を味わせてもらっています。