<モルトの細道> 2005年11月12日 惹樽


 毎月行われているコニサーズクラブのテーマは、今年に入って1月のアバフェルディから始まって、5月にはブレア・アソール8月リンクウッド9月バンフ、そして10月はグレン・キースと5種類のボトルを揃えるのがちょっと難しい蒸留所がならび、マニアック路線が加速した感があります。

 決してビッグネームとは言えないこれらのモルトをじっくりブラインドでテイスティングしてみると、それぞれに異なった魅力を発見でき、まだまだ知らないモルトの世界があるのだなと改めて感じることができました。モルトウイスキーを製品化できない新しい蒸留所もいくつか(もちろんまだ飲んだことがないモルトも)存在しますので、これからも色々な出逢いが楽しめることでしょう。

 この文章を書いていて気づきましたが、今年に入ってからすべての例会で単一蒸留所5種類のテイスティングを行っていました(去年は7回がそうでした)。メンバーにも受けがいいのでこの路線がしばらく続くことになりそうです。

 あるとき、ふっと頭に浮かんだ言葉が「モルトの細道」、 出逢いと発見を求めて会を続けられる幸せを実感しています。

(これとほぼ同じ内容の文章をスコッチ文化研究所の会誌、スコッチ通信12月号に名古屋支部だよりとして寄稿しました)