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<アニスヴェールワイン会 04年11月> 04.11.19 惹樽

アニスヴェール ワインの会 04/11/19

場所:レストラン アニスヴェール(小牧)

テーマ BIOワインと従来のワイン


開始前の写真、4本のワインがスタンバっています。

 

この日の前菜は「海の幸いろいろ」

しまえび、真ダイ、キハダマグロの刺身、赤貝、セルかき、帆立貝柱、するめいか ミュスカデの白ワインとの相性は?



白ワインは2種類、こちらは従来の製法で造られたもの(写真なし)

●2002 MUSCADET De SEVRE-et-MAINE Sur Lie

(当日の資料より)
ミュスカデ・ド・セーブル・エメーヌ シュールリー \1,550
生産者 ルソー 品種 ミュスカデ

畑はナントの南東20kmのミュスカデ・ド・セーブル・エメーヌA.C.の中心にある。ワインはオリと一緒に何ヶ月か一緒に寝かすため火打ち石の風味を感じ、辛口であるが酸度は少なく上品でまろやかな味に仕上げられている。

(コメント) もう一方の低農薬のものと比較すると色がかなり薄く、香りも軽い。味もしゃびっとした典型的なミュスカデという印象。刺身に合わせるのはちょっと苦しく、特に貝類の生臭さに負けてしまった。


こちらは低農薬栽培のぶどうをつかったもの(写真なし)

●2002 MUSCADET De SEVRE-et-MAINE AMPHIBOLITE NATURE

(当日の資料より)
ミュスカデ・ド・セーブル・エメーヌ アンフィボリットナチュール \1,480
生産者 ジョセフ・ランドロン 品種 ミュスカデ タイプ 辛口ですっきり爽やか

長期間にわたり少しずつ農薬を減らし、と同時に健全でレベルの高いぶどうが収穫でき、シャビシャビなミュスカデのイメージを変え、そしてその土壌のミネラル感も表現する、しっかりした味わいのミュスカデである。

(コメント) 爽やかなフルーツ系の香りが心地よい。ミュスカデとは思えないしっかりしたボディで、刺身の生臭さに負けなかった。とくに帆立貝柱の甘さとの相性が良かった。


●2002 St-ROMAIN Sous Roche

(当日の資料より)
サンロマン スーロッシュ A.O.C \4,179 ミディアムボディー
生産者 フレデリック・コサー 品種 ピノ・ノワール

フレデリック・コサーは、ぶどうを自然な温度で長い浸漬をし、木樽の開放発酵槽を用い、樽熟成中は攪拌(バトナージュ)をせず、澱引き(スティラージュ)もせず、そのまま極力静かに熟成させる。

そして、1年の熟成の後澱と共に瓶詰めする。澱引きしないのは、瓶詰め、出荷後も瓶内で同じように良い熟成が行われて欲しいという生産者の願いである。

このサンロマンの味わいは、ストロウベリーやカシスのように澄んで、濃縮された赤い果実のようでもあり、きのこのようにやや湿った味わいである。

(コメント) 独特の香りと味わいがあるユニークなワイン。古い木の香り、大きな古木の幹にできた「うろ」に鼻をつっこんだような印象を持った。舌の上でもアルコールの刺激感が少なく優しい。雑木林の中を散歩しているような気分にさせてくれる。

 


1999 MAZY‐CHAMBERTIN GRAND CRU

(当日の資料より)
マジーシャンベルタン グランクリュ A.O.C \6,195 フルボディー
生産者 ドメーヌ・カミュ 品種 ピノ・ノワール

さくらんぼうやカシスの赤い果実の香り、ふくよかかつ濃厚な味わいである。ラベルの表示には厳しい規制がありグランクリュには畑の名前のみつける。有名なものにミュジニー、シャンベルタン・ラ・ロマネがある。

(コメント) 日本ではあまりなじみがないが、ジュブレーよりやや高級なものだそうだ。先のサンロマンがオーバーオールを着た田舎のおじさんなら、こちらはぴしっとスーツを着こなしたパリのエリートビジネスマンといった感じ。濃厚かつシャープな優等生だけどやや固めで、熟成させたらもっと良くなっていくことだろう。