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<やってみなはれ―芳醇な樽> 04.01.7 惹樽

邦光史郎著 集英社 1989.1.25 発行 >>Amazin.co.jp

日本にワインやウイスキーを広めたパイオニアで、サントリーの前身である寿屋の創業者鳥居信治郎の物語。

前半は会社を支える商品となった赤玉ポートワインの話が中心で、最近あまり言われなくなったがCMのサントリーというのが創業当初からの伝統であることが分かり興味深い。

後半は売れるかどうかも分からないのに出荷までに何年も要するというので、激動の昭和初期の日本にあって社運をかけて挑んだウイスキー造りの話が中心。

終わり近くに2代目佐治敬三も登場するが、題名の「やってみなはれ」は敬三が信治郎にビールへの挑戦を相談したときに言われた言葉である。

社会が大きく変わろうとしている現在を思いながら読み返すと、いろいろ感じるところがありました。