スコッチ文化研究所名古屋支部活動報告(2005年)   2004年分 2003年分

スコッチ文化研究所本部のホームページに掲載された活動報告と会報「スコッチ通信」の支部だよりの原稿です。


●スコッチ文化研究所名古屋支部第26回例会/2005年10月23日 Stand Bar

名古屋支部の第26回例会&テイスティング会は恒例によりブラインド テイスティングで行われ、 お題はスペイサイドのグレン・キースでした。

1.SMWS 81.07 1993-2004 10年 55.6%
2.ケイデンヘッド 1985-2001 16年 59.2%
3.ジェームズマッカーサー 21年 60.2%
4.ジェームズマッカーサー オールドマスターズ 25年 52.9%
5.クーパーズチョイス 1969-2005 36年 49.5%

今回のボトルを集めたのは私ですが、ケイデンヘッドがあることをすっかり忘れていたため、もしグレン・キースがテーマならオフィシャルボトル(写真一番右の1Lボトル)が出てくるはずだと思っていました。おかげでグレン・キースを疑いながらも確信が持てず、最後まで楽しめたのですが…

ジェームズマッカサー(JM)の新旧2本とクーパーズチョイスは封を切らずに持ち込んだもので、特にこの3本が印象に残りました。36年という長期熟成にもかかわらずパワーを感じさせたクーパーズチョイスもさることながら、JM21年旧ボトルの素晴らしいパフォーマンスにびっくり。そして出席者が揃って「駄菓子の香りと味」と評したJMの新ボトル。

グレン・キースを一気に6種類(OBも含む)テイスティングする機会は、おそらくもうないだろうと思いますが、持ち帰って自宅での楽しみが増えたたと思える内容で満足できました。


●スコッチ文化研究所名古屋支部第25回例会/2005年9月23日 Stand Bar

名古屋支部の第25回例会&テイスティング会は恒例によりブラインド テイスティングで行われ、 お題は東ハイランドの閉鎖蒸留所バンフでした。

1.ミルロイ 1980-1998 18年 50%
2.ダグラスレイン OMC 1996-1998 31年 50%
3.シールダイグ 1979-2003 24年 53%
4.ブラッカダー 1976-2001 24年 53.7%
5.スコテッシュ・シークレット スペイサイド 25年 55.6%

それにしてもよくバンフなどというマイナーな蒸留所のモルトを5本も揃えたものです。5番目のスコテッシュ・シークレットは「スペイサイド」とありますが、中身はバンフであることをショップに確かめたとのこと。今回は harazaki さんからの出品ですが、その熱意に頭が下がりました。

最初のミルロイは香りに麦芽と草花を感じて若いモルトかなと思いました(確かに一番若いけど18年)。OMCは非常にウッディで焦げ臭さとゴムも感じ、後で31年と聞いてなるほど。シールダイグはかすかなフルーツ香、ブラッカダーはもう少し繊細で上品なリンゴの香り。スコテッシュ・シークレットもフルーツ系で一番甘みを強く感じました。

タイプはバラバラなんだけど、味にミントを共通に感じ、どこかで飲んでいるよなとずっと引っかかっていましたが、さすがに「バンフ」の名前はでてきません。5本揃う蒸留所ということで、無意識のうちに蒸留所を絞ってしまったようです。実はブラッカダーはかつて「ハイランドの閉鎖蒸留所」がテーマのときにだした自分のボトルでしたが、けっこう気に入っていたので、今回もこれがNo.1と感じた自分を褒めてもいいのでは…なんて最後は思いました。


●スコッチ文化研究所名古屋支部第24回例会/2005年8月28日 Stand Bar

名古屋支部の第24回例会&テイスティング会は恒例によりブラインド テイスティングで行われ、 お題はリンクウッドでした。

1.シグナトリ 1989-2004 15年 58.2%
2.SMWS 39.48 1991-2004 12年 57.0%
3.SMWS 39.42 1990-2003 12年 58.2%
4.SMWS 39.22 1985-1998 13年 53.5%
5.レアモルト 1975 26年 56.1%

先回のグレンファークラスとは打って変わって、最後のレアモルトを除き比較的若いモルトが多かったのですが、種明かしの前にも後にも出席者からは「いいねえ」と高い評価を受けていました。

最初のシグナトリは、シェリーバット熟成となっているものの、あまりシェリーの影響が感じられず、軽いピート香もあって、ハイランドモルトだと思いました。2本目、3本目は色も真っ赤な典型的シェリーバット熟成で、独特のゴム臭は感じるものの、それに負けないボリューム感がありました。

39.22は今から約6年前に初めてソサエティの試飲会に出たときの最初の1杯で、そのシャープな味わいに驚いたことを憶えています。最後のレアモルトは、後から言われてみれば、いかにもこのシリーズらしくまとまった味わい。全体にレベルは高く、名前負けの印象を持っていたリンクウッドを見直す結果になりました。


●スコッチ文化研究所名古屋支部第23回例会/2005年7月27日 Stand Bar

名古屋支部の第23回例会&テイスティング会は恒例によりブラインド テイスティングで行われ、 お題はグレンファークラスでした。しかも、すべてSMWSのボトル、5本中4本は33年以上の 長期熟成ばかり、熟成年数を合計すると171年になるという超豪華版。

1.117 37y 1966-2004 50.2%
1.110 38y 1965-2004 61.9%
1.100 36y 1966-2002 47%
1.106 33y 1970-2004 53.5%
1.82 27y 1970-1998 56%

オマケとしてオフィシャル12年が出されても正体が分からず、さらに同じSMWSの 1.81 27y 1970-1998 55.6%(グリーン・ファークラス)が出てきたところでようやく分かりました。 117はオーク樽熟成で、非常にハイランド的なモルト、110はおそらくリフィル・シェリー樽熟成、 他の3本は真っ赤な色をしているもののシェリーの影響は薄くどれも非常にドライでした。

ファークラスはシェリー樽熟成のモルトとしてはマッカランと並ぶビッグネームです。 しかしマッカランをシェリー樽で長期熟成させるとこってり重厚になるように思いますが、 すっきりドライでしかも味わい深いモルトに仕上がるところがファークラスの実力ということでしょう。 その素晴らしさを再確認できた今回は大満足でした。


●スコッチ文化研究所名古屋支部第22回例会/2005年6月26日 Stand Bar

名古屋支部の第21回例会&テイスティング会は恒例によりブラインド テイスティングで行われ、今月のお題はアイラの閉鎖蒸留所「ポート・エレン」でした。

1.ダグラス・レイン OMC 22年 1978-2001 50%
2.オフィシャル(UD) 22年 1979-2001 56.2%
3.オフィシャル(UD) 25年 1978-2004 56.2%
4.UD レアモルト 20年 60.9%
5.ザ・ボトラーズ 19年 1982-2001 61%

OMCはちょっと生臭い草いきれや汗を思わせる香り、味はいかにもバーボン樽の甘さでぴりぴりし、薬草のようなピートも感じました。自分のイメージではこのピートはスプリングバンクのそれで、2番目のオフィシャル22年もやや上品な印象はあるのもの共通なキャラクターを感じたので、「これはバンクだ」と思い込んでしまいました。

3本目25年のほうは、さらに強いピートを感じ、ぶどうやビターチョコレートの味わいも。レアモルトはさらに湿った感じでちょっとかび臭い感じ。味にはチョコや炭も感じました。最後のボトラーズはシェリーのキャラクターが全面に出て、ぶどうやバタースカッチ、ゴムのキャラクターでした。

実はOMCに若さを感じてしまったので、思い込みもあり、ポートエレンの名前が出てきませんでしたが、スプリングバンクではないと聞いて、そういえばポートエレンのピートもこんな感じだったなと思い出しました。全体的に平均点以上だけど、オフィシャルの2本はやはりよく出来たモルトだと思いました。やや泥臭いポート・エレンの個性は独特でやはり、これがなくなっていくのはちょっと残念…

それにしても未開封だった1〜4を提供したKさんの太っ腹は凄い。これをスタンドバーに持ち込んだときに居合わせた、東京からのお客さんは、その場ですべて開封して振舞われて感激していたそうです(そりゃそうでしょう!)


●スコッチ文化研究所名古屋支部第21回例会/2005年5月22日 Stand Bar

名古屋支部の第21回例会&テイスティング会は恒例によりブラインド テイスティングで行われ、今月のお題は南ハイランドの「ブレア・アソール」でした。

1.ケイデンヘッド 1989 10年  59.1%
2.マキロップチョイス 1985-1999 14年 61.1%
3.UD レアモルト 1975 27年 54.7%
4.シグナトリー 1975 28年  53.9%
5.ダグラスレイン エイガーダイク 1976 28年 52.4%

自分自身も、この蒸留所のモルトは初めて飲んだように思います。出席者も最後に「ブレア・アソール」の名前を聞いて、よくもまあカスクストレングスのものが5本揃ったものだと、感心することしきり。

ケイデンヘッドの10年は、この中に入れるとさすがにボディが薄く感じるものの、年数のわりには上品にまとまっていました。マキロップチョイスにはかすかにピートも感じられ、非常に良くできたハイランドモルトという印象で「クライヌリッシュ」かなと思いました。レアモルトは複雑な香りと味わいで非常に満足度が高かった。ここまでがオーク樽熟成と思われ、残り2本はシェリー樽の影響が感じられるものでした。

シグナトリーはシェリー系に見られるくどさがなく、とてもエレガントなモルトでした。エイカーダイクは真っ赤な色に驚かされるけど、こうしたモルトにありがちなゴム臭が感じられず、締めの一杯にふさわしい濃厚な味わいでした。

とにかく全体にレベルが高く、これまでノーマークだったこの蒸留所のモルトが注目に値するものであることが分かり、嬉しい出逢いの会となりました。


●スコッチ通信 05年6月15日号 支部だより

山崎蒸留所スペシャルツアーに参加しました

4月10日、あるバーで企画されたスペシャルツアーにメンバーが参加しました。 バスが山崎に到着したのは午後2時、元マスターブレンダーの大西さん、 宮崎工場長といった錚々たる顔ぶれの皆さんに出迎えを受け、 さっそく工場見学へ。

普通の見学コースでは入れない部屋の中まで見せていただきましたが、 なかでも興味深かったのはポットスチルの下側。ガスの直火加熱装置は 相当に大掛かりで、コストもかかるけど独特の味わいを得るために 新しいポットスティルもこのタイプだそうです。

見学のあとはお楽しみのテイスティングタイム。ずらりとならんだグラスにも 驚いたけど、何といってもサントリーの方々の話が面白かった。 サントリーはスコットランドではあまり重視されていない麦芽の発酵過程について、 かなり研究していて日本酒の造り方も大いに参考にしているそうです。 他にもちょっとここに書けない面白い話もいくつかあり、 質問時間が足りず全体説明終了後も、それぞれがサントリーの方を捕まえて ぎりぎりまで話し込んでいました。

最後になりましたが、素晴らしい企画していただいたバーの方と、 サントリー山崎蒸留所の皆さんに感謝を申し上げます。


●スコッチ文化研究所名古屋支部第20回例会/2005年4月24日 Stand Bar

名古屋支部の第20回例会&テイスティング会は恒例によりブラインド テイスティングで行われ、今月のお題はなんと2ヶ月続いての「カリラ」でした。

1.SMWS No.53.38 74.5-98.9 24年 58.9%
2.ブラッカダー 77.11-96.12 19年 60%

3.SMWS No.53.84 83.6-04.9 21年 60.2%
4.ケイデンヘッド 80-01 20年 59.9%

5.SMWS No.53.75 93.8-04.2 10年 61.5%

1.最初は甘い香りだが、奥に弱いピートを感じる。味はビターで適度な刺激があり、ミントも感じられる。

2.香りは潮と甘さを感じる。味は薬臭くアイラのピートだと感じた。全体に渋い印象でなかなか魅力的。

3.人工甘味料を思わせる香り。味はややスモーキーで、こちらにもミントを感じた。

4.香りにバニラが混じるがプラスティックの印象も。味はやはりミント系のハーブ。

5.長期熟成ものばかりの後だったせいか、モルティーの印象が強い。その後に乳酸を感じ、味は薫製を思わせるスモーキーさ。

誰も2ヶ月続いて同じテーマとは思わないので、カリラの名前はなかなか出てきませんでしたが、私が5本目を口にしたときに「ソサエティの若いカリラがこんな感じだよね」と言ってみたら、これがずばり当たりでした。先回は好評だったのに今回は出席者の評価がかなり低かった。特に先回のソサエティ 53.59が好評だったのに、今回の3本はいまいち不評だったのは、ブラインドテイスティングならではと言えそうです。


●スコッチ文化研究所名古屋支部第19回例会/2005年3月27日 Stand Bar

名古屋支部の第19回例会&テイスティング会は恒例によりブラインド テイスティングで行われ、今月のお題は久しぶりのアイラで「カリラ」でした。

1.キングスバリー ハンドライティング 27年 59.7%
2.ダグラスレイン Old & Rare 77-02 25年 58.1%
3.シグナトリー Vintage 1981 81.1-01.11 20年 62.5%
4.SMWS No.53.59 83.1-02.9 19年 53.6%
5.ウイルソン&モーガン 18年 1980 58.2%

1.トップノートはフルーツ系の甘い香りだが潮っぽいピートに変わっていった。 味は辛さと苦味のバランスよくハーブも感じる。

2.香りがあまり立たないが、かすかなピートと甘さが感じられる。 ミントと漢方薬のような苦味を感じる個性的な味わい。

3.熟成香を最初に感じ、次にやはり潮のようなピートが出てきた。 口の中をすっとさせるハッカのような味と甘さも感じる。

4.潮、スモーク、甘さが交じり合う素晴らしい香り。 ピリッと軽い刺激があり適度な苦味を感じる味わいも素晴らしい。

5.かるくパフューミーで「ボウモアか?」という声がメンバーから上がったが、 やがて潮が出てきてミルクも感じられるようになった。 味も石鹸ぽさが感じられスモーキーがこれに加わる。

18年以上の長期熟成のカリラが揃ったためか、意外なことにメンバーから なかなか正解が出てきませんでした。アイラがテーマになったのは、 シェリー熟成のアイラを集めた昨年5月以来ということもあり、 アイラをじっくり飲むのは久しぶりだったというのも影響したようです。 それでもレベルの高いモルトが揃ったことで、「やっぱりいいね」 という話に落ち着きました。


●スコッチ文化研究所名古屋支部第18回例会/2005年2月27日 Stand Bar

名古屋支部の第18回例会&テイスティング会は恒例によりブラインドテイスティングで行われ、今月のお題は北ハイランドの「プルトニー」でした。

1.スコッチモルト販売 Scotch Malt Cask Selection 1990 9年 65.8%
2.アランジャパン 土屋守 The Single Cask Collection 1990 10年 64.8%
3.スコティッシュ・リキュール・センター Beinn A' Che'o ベナッキオ 1990 13年 64.7%
4.SMWS No.52.16 1983.4-2003.3 19年 58.2%
5.ダンカン・テイラー Peerless Collection 1977 26年 53.5%
 ※写真は3.と4.が入れ替わっています

1.熟成は9年なのに最初の印象で甘い香りに15年以上の熟成を感じてしまい、度数も50%ぐらいの加水がしてあるように思いました。味はぴりぴりとしていてミント、漢方薬やシャルトリューズ(リキュール)を思い出しました。

2.前のものにくらべて大体は似ているけど、ややシャープになりさらにミントが強くなったと感じました。また、これも同様にもう少し熟成が長いと思っていました。

3.これはまず強いアルコール感がありましたが、やがて濃厚な甘い香りがでてきました。味にはやはり薬草やミントがあり、バーボン樽熟成の典型と思われる甘さも強く感じました。

4.前のものに比べると香りは弱めだけど、はちみつのような甘い香りは魅力的。味はこれも甘く、さらには塩気や苦み、たくわんを思わせる癖もあってとても複雑でした。

5.前の4本にくらべると香りが丸くとても上品に感じ、いかにも優等生という印象。ほのかな甘さを感じる味もまろやかでした。

1.の度数を低く感じたのはいつも度数の低いものから出てくるという先入観があったことを否めません。それにしても65%をこえるものの度数を低く感じるとは、いかにカスク慣れ(ずれ?)しているかが分かります。今回は熟成年数が若い順に出てきたのですが、度数はわずかずつながら順に下がっています。

5.のピアレスは2/16に名古屋市内で行われたミニライブにも登場していて、そのときは非常に好印象だったのですが、今回はパンチの効いた他のボトルに負けたのか、ちょっと物足りなく感じました。全体的にいうと、どれも平均点以上だけどインパクトに欠けると言うメンバーの意見が参加者の同意を得ていました。


●スコッチ通信 05年3月15日号 支部だより

 今年に入ってからのニュースは2点です。

 まず正月も開けたばかりの1月9日に、名古屋市西区のKさん宅で 裏モルト会が開催されました。このときはまずスコッチショップの ブラインドテイスティングにメンバー全員で挑戦しました。 (結果はぴたり当ったのはカリラだけという前回に続く惨敗...) その後皆が持ち寄ったウイスキーをテイスティングしましたが (回しのみスタイルです)、なんとその数20種類以上。 中でも面白かったのが写真の中央付近に写っているサントリー オールドのオールドボトル。15年以上前のもので封は開けられて おらず状態が良かったのか、これがかなりいけるものでした。 開催中に震度4の地震がありびっくりしたのも思い出となりました。

 1月23日の例会には名古屋の情報誌「n@go なご」の取材が入り、 いつもと少し違った雰囲気になりました。アルコールの勢いも 手伝ってかインタビューに答えるメンバーの舌は滑らか。 シングルモルト特集がどんな記事になるのかとても楽しみです。

 


●スコッチ文化研究所名古屋支部第17回例会/2005年1月23日 Stand Bar

名古屋支部の第17回例会&テイスティング会は恒例によりブラインドテイスティングで行われました。

今月のお題は何と南ハイランドの「アバフェルディー」。アバフェルディーを5本なんていうテイスティングはおそらく日本初ではないでしょうか?

1.ゴードン&マクファイル コニサーズ・チョイス 1978 40%
2.ダグラスレイン オールド・モルト・カスク 20年 1978 50%
3.SMWS No.60.25 1975.8-2002.9 27年 55.2%
4.The Bottlers 24年 Cask No.3947 55.4%
5.ゴードン&マクファイル Spirit of Scotland 1989 59.9%

今月は雑誌「n@go なご」の取材が入り、いつもとは少々違う雰囲気でしたが、編集長がこれまでに何回か参加していた女性であることが分かり、写真撮影やインタビューがあったものの、ほぼいつものペースで進みました。

1.最初にアプリコットのような素晴らしい香りを感じたけれど、すぐに飛んでしまい、味も優しくて飲みやすいけど、後から出てきたカスクものと比較すると、しゃびしゃびに感じました。

2.最初に感じたのはすこしほこりっぽいような典型的熟成香で、1.に似たフルーティーが後から出てきました。味わいはかすかな甘さとビターを感じるまとまりのよいもの。これをOMCと看破したSさんはさすが!

3.赤みを帯びた魅惑的な色のモルト。でもシェリー香はない。ドライフルーツのような濃厚な香りだが、味は一転してドライ。でも口の中でふくらむ感じあって、とても美味しい。Sさんはここでもズバリ、ソサエティと言い切りました。すごい...

4.こちらはくすんだ茶色。これも香りが甘いのに味はドライ。3.にくらべるとソリッドな印象があり、違った意味でこれも美味しい。

5.これはさらにくすんだ色で正体不明。甘い香りもあるがかすかなピート香も感じました。形容するのが難しい複雑な味わい。

先回の閉鎖蒸留所に続いてどちらかといえばマイナーなモルトを試飲した訳ですが、今回も思った以上の内容でした。なお写真に写っているのは、Stand Bar マスターです(今回も最後まで正体がばれずご機嫌? )