Connoisseures Club -- Jan. 2007 -- BRUICHLADDICH
テイスティングノート 山崎 白秋 記 今月のお題は、「ブルイックラディ」である。 ブルイックラディ、アイラモルトの中にありながら、ピートを感じない蒸留所として印象深い。 かつてオフィシャルボトルを飲んだ時の記憶によると、若いモルトはあまり良い出来栄えではないが、21年オーバーになると熟成感がすばらしいモルトに仕上がっている、そんな印象であった。 今回どんな印象を持ったかといえば、よく出来た北ハイランドものだったり、ピートを無理につけたスペイサイドものだったり、ウッディーですばらしい熟成モルトだったり、まるっきり掴み所の無い個性で、会が中盤にさしかかってもなかなか蒸留所の地区を絞れない状態であった。
さて、今回の5本を紹介しよう。 ***[NO.1] SMWS 23.34 ブルイックラディ 1970-2000 48.9% *** (香り) フルーティかつフルーティ。さわやかにエステリーではあるが、奥にいがいがと軽いピートを感じる。 (味) エステリーかつウッディーで熟成感がすばらしい。甘味と酸味のバランスもよく、秀逸なモルトである。
(香り) トップノートは酸味である。注意深く香りをかいでいると、酸味ではなく酸化なのかもしれない。 (味) 味はピートが強い、甘味もあるがやや単調である。
(香り) 軽くモルティに感じる。香りの立ちが遅い。しだいに熟成感が香るが、すごく遠いところにある。香りの数が少ない。 (味) 口に含むと化粧品を連想するパフューミーな味。ボウモアやエドラダワーとは異なる軽いものである。わずかな甘味を感じる。 ***[NO.4] SMWS 23.48 ブルイックラディ 1989-2005 16年 50.8% *** (香り) 酸味が心地よくエステリーである。軽いピートが感じられるが隠し味(香り)程度である。わずかにタクアンの香りが感じられる。
(味) 酸味が心地よい、かすかな発泡を感じる。ドライであるが甘い。味ではモルティーな印象はない。 ***[NO.5] ブラッカダー ロウカスク ブルイックラディ 1970-2002 32年 53.8% *** (香り) シェリー香が素晴らしい、熟成感も十分である。軽くピートが香る。明るい酸味がひろがり、思い切り香りを吸い込むと、ほんとに幸せな気分にさせられる。 (味) フルーティをベースに素敵な甘味。軽い酸味とピリピリ感が心地よい。熟成からくるものなのか、ほろ苦さがアクセントになっている。たいへん充実したモルトである。
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▼投稿者/ 赤枝騎士 さん 2007年02月16日 17:15 新ラベルになってからは、特別リリースの物が良いみたいですね。私も振るストレングスのファーストボトルを買いましたが、少し加水した時のアイラらしさに良さを再確認しました。ヨード゙香がある熟成感が好きですわ?。最近のアイラには無いのが悲しい。(ノ_・。) ▼投稿者/モルト大好きさん 2007年02月16日 23:26 >ophiuchi様
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