Connoisseures Club -- Nov. 2005 --

TEANINICH

 

2005年11月度 コニサーズクラブ
テーマ:テナニアック
2005年11月27日 Stand Bar

テイスティングノート  山崎 白秋記

 今月のお題は、「テナニアック」である。設備的にはなかり大きい蒸留所ではあるが、マイナーな蒸留所という印象はぬぐえない。 そんなことで5本テイスティングできたことに感謝したいところだ。 テイスティングした印象は、ハイランド系のややドライな香りで、さらに飲んでみるとやや軽く味の数が少ないと感じた。 他の蒸留所と合わせてテイスティングすれば埋もれてしまうところではあるが、今回テナニアックばかり飲んでみると上品でバランスのとれたできのよいモルトと感じた次第である。

 

★スコッチ文化研究所名古屋支部第27回例会

1.サマローリ 1973-1998 25年 45%

2.マキロップチョイス 1983-1999 15年 55.3%

3.SMWS 59.31 1983-2005 21年 56.6%

4.キングスバリー 1975-1994 18年 62.6%

5.スコッチモルト販売 1984-2004 19年 57.3%

さて、今回の5本を紹介しよう。

***[NO.1] サマローリ  テナニアック  1973-1998   25年   45%   ***

(香り)トップノートはミント。さわやかで繊細なモルトである。奥にかすかに麦芽の香り、これは時間とともに強くなってくる。かすかに酸味を感じさせる香り。

(味)やはりミントでドライ。ライトボディでからい。軽いピートを感じる。


***[NO.2] マキロップチョイス  テナニアック 1983-1999  15年  55.3%   ***

(香り) トップノートはミント。さわやかで繊細なモルトである。奥にかすかに麦芽の香り、これは時間とともに強くなってくる。かすかに酸味を感じさせる香り。

(味)ドライでからい。味の数が少なく、ライトボディ。


***[NO.3] SMWS  テナニアック 59.31  1983-2005 21年 56.6%   ***

(香り)繊細で上品。言葉にはできないが「いいかおり」である。酸味がほどよい。香りの数が多くフルーツのバラエティーである。 甘い香りとバニラの香り、バーボン樽によるものか。

(味) ドライ。やや酸味が感じられる。ジーンとした刺激がある。

***[NO.4] キングスバリー  テナニアック 1975-1994 18年  62.6%   ***

(香り)繊細で上品。言葉にはできないが「いいかおり」である。酸味がほどよい。香りの数が多くフルーツのバラエティーである。 甘い香りとバニラの香り、バーボン樽によるものか。

(味)酸味と甘味のバランスが良い。ミントのフィニッシュ。香りほどの特徴がない。

***[NO.5] スコッチモルト販売 テナニアック 1984-2004  19年 57.3%   ***

(香り)繊細ではあるが反面ヌカっぽい。まったりとしており、ややイオウの香り。ハイランド系のやや硬質の香り。 その後、甘さやバニラが香ってくる。シェリー樽ではあるがバーボン樽の個性も見え隠れする。

(味) やはりこげたゴムでありシェリー樽であることを隠せない。深みがありほどよい熟成を感じる。

 


コニサーズクラブBBSより

★<タイトル> テナニヤック?ティーニニック?

▼投稿者/ 惹樽(管理人)  2005年11月28日(月)12時06分

昨夜のコニサーズクラブ参加者は、先月とはうって変わってフルメンバー+初参加2人の13人でした。そこで登場したのが、またまたマニアックなハイランドのこの蒸留所。私の記憶違いで土屋守氏は「テナニヤック」と表記、マイケル・ジャクソンのモルト・コンパニオンでは「ティーニニック」となっていました。いずれにしても名前もはっきり分からないマイナーぶりです(^_^;)

設備的にはスコットランド最大ということだけど、土屋氏のモルトウイスキー大全にもドラムビュイの原酒ということぐらいしからしいことは書いてありません。

5種類テイスティングした感想としては、ソサエティの59.31以外はボディが薄くややペラッとした印象。薬草っぽい風味は共通していて、これが個性と言えそうだけど、魅力的とまではいかない、ある意味ハイランドらしいそこそこのモルトといったところでしょうか。

いずれにしても、今後ここのモルトを一度に5種類テイスティングするなんていう機会は2度とないでしょう。